弊社はこのほど、相模原商工会議所より「令和4年度 産業功労者表彰」を頂きました。
約10年前、超斜陽産業である新聞・出版業界で、新たな地域経済新聞を作りたいと「かながわ経済新聞」を創刊。
これまで継続できたのも、地域の中小・ベンチャー企業のみなさまに支えられてきたからこそです。
ここに、ご報告とともに心より深く御礼申し上げます。
これからも、
地域経済紙発行業の垣根を越え、
県内の企業と企業を結ぶビジネスマッチングにも、より一層注力していきます。
新聞取材をきっかけに、点と点をつないで、やがては大きな面をつくっていく。
それが地域経済活性化で果たすべき、弊社の役割だと考えています。
今度とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。
また、この場をお借りしてお礼を申し上げたい方がもう一人います。
松田文彦記者です。
編集長が着用するネクタイは、
故・松田文彦氏(元フジサンケイビジネスアイ横浜総局長)からいただいたもの。
2014年、創刊間もない弊紙は「名もない小さな新聞」として、
協力してくれる記者や取材先企業を探すのに苦労していました。
そんななか「俺、時間だけはあるから!」と快く協力してくれたのが
松田記者でした。
日々膨大な量発行されるニュースリリースをくまなくチェックし、ニュースを発掘し
こんなところにいい中小企業が、と探しては取材してくれました。
ある時は、中小企業決起大会の取材に行き、
いい写真が撮りたいからあそこ開けてよ、と会場の立入禁止エリアまで踏み込み
中小企業経営者の「声」「思い」が伝わるような1枚を、原稿に添えてもくれました。
アクティブシニアとは松田さんのこと、と思っていた矢先に病が発覚しました。
がんでした。
治療生活は長引き、やがて取材に行くことが難しくなってしまいました。
しかし、入院先でも自宅療養の病床からも
取材にはいけないけれど、これならと記事を執筆して送り続けてきてくれました。
それは、今もビズログ面にある「情報カプセル」コーナーです。
最後の最後まで、原稿を書き続けてくれ
それでもやはり、
書くことが難しくなってしまいましたが
「ありがとう。書いていることが生きがいだった」との言葉をくれました。
信念を貫き、魂を持って取材を続けること
実に多くのことを
松田文彦さんから学びました。
松田さんは、記者の鏡のような方でした。
弊紙が今回、賞をいただいたのも
支えてくれている
購読者、協賛企業、取材先、そして、
編集に関わる全ての人たちあってこそです。