ビル・工場の賃貸業、カジタ(横浜市金沢区鳥浜町)は、アミューズメントの要素を入れた独自コンセプトのコイン洗車場「WASH!PLAZA(ウォッシュプラザ)」を展開する。「洗車するだけ...」のコイン洗車場のイメージを覆し、人が集まり楽しめる場所にしようと、場内にはアート作品や米国50州のナンバープレートのコレクションなどを設置。「ワクワク感があり、ここで洗車したくなるような店舗を目指します」(梶田涼介マネージャー)と話しており、ブランディングにも注力していく。
イメージ覆す「ワクワク感」奏功
カジタ本社の敷地内にある同店舗は24時間営業。湘南地域で活動するペイントアーティスト、AMI OTSUKAさんのウォールアートがあり、洗車したての愛車とともに撮影すれば“インスタ映え”し、それがSNSで広まることで大きな集客効果を生んでいるという。
夜は場内をライトアップさせている。すでに月平均で2000台超の利用があり、同3000台にも手が届く範囲という。
また、米国のナンバープレートコレクションや、場内のBGMにもこだわり、数あるコイン洗車場とは一線を画す「クルマ好きのための洗車場」として差別化を図ろうとしている。
■ブランディングも
コイン洗車場としては珍しく、ブランディングにもテコ入れする。
梶田マネージャーがロゴマークをデザイン。ロゴ入りTシャツやキャップなどのアパレル商品も開発。本社内に新設したオフィシャルグッズストアーで販売している。
「グッズを使ってもらうことで宣伝になります。結果的に集客にもつながります」と梶田マネージャー。同社の梶田兼一社長も「ブランディングしている無人洗車場は聞いたことがありません」と語る。