MEMOテクノス(相模原市南区大野台)は、ファンで装置内に取り入れた空気を内蔵の紫外線ランプ(UV-C)で照射することでウイルス・菌のDNAに作用し、不活性化させる空間除菌装置「Viruless Air(ウィルレス エア)」のリースを始めた。

月額3680円(3年間)からのプランを設定し、その間は、紫外線ランプなどの消耗品も無償で交換する。リース終了後は利用者が無料で引き取れる。小規模の飲食店やオフィス、フィットネスクラブなどでも、本格的なUV除菌装置を手軽に導入できるようにした。

MEMOテクノス、月額3000円台で提供

同製品は音響機器を製造販売する同社ならでは設計を施しており、稼働中の静音にこだわった。また、広さ16畳で天井の高さが2.5mの部屋なら約1時間で除菌できるという。

同社によると、稼働時の音が30デシベル以下で「図書館並みに静かです」(渡邊将文社長)としている。地方独立行政法人・神奈川県立産業技術総合研究所で実施した性能評価試験によると、空間内のモデルウイルス「バクテリオファージ」が1時間で99.98%減少したことも立証した。

空間除菌に特化しており、むやみに小型化せず、サイズはA4用紙2枚分の高さにした。このサイズが空間除菌をするのに最適としている。

渡邊社長は「新型コロナウイルスの第2波以降、マスクだけでは不十分だと、空間除菌に対するニーズが高まっています。リースですと、なるべく負担が少なく、小規模店でも導入できるようになります」と話しており、初年度300件の契約を目指す。

(2021年3月号掲載)