住まいの産業 / ライフサイエンス

TABATAが呼び掛け 異業種連合で受注獲得だ

内装工事業のTABATA(相模原市中央区田名)は、店舗やオフィスなどのリフォーム需要に対し、1社単独で営業するのではなく、隣接する業種の企業と組んで共同営業に当たるグループを結成する。来年度中に本格始動する計画だ。現在、パートーナー企業の加入を呼びかけている。

リフォーム需要に対応

同社はクロス工事を得意とするが、左官やタイル工事などの業者を巻き込み、互いに協力するグループにすることで、総合リフォームの仕事ができるようになるという。
従来のように、リフォーム会社が受注した仕事に対し、各業者が“下請け”として仕事をするやり方や、高い紹介料を取って仕事を回すやり方とは一線を画すという。「脱下請けを図る集団を目指します」と田畑佐稔社長は話す。

具体的には、グループに属する異業種企業がリフォームを営業。受注したら事務手数料だけで加入企業に仕事を回す仕組み。

クロスや左官、タイル、ボード、設備業者など、リフォームに関連する業者を10社程度巻き込んでいくという。

「簡単に言えば『みんなで営業しませんか』というスタイルです。下請けとして安売り合戦に加わるより、自ら総合リフォームの仕事を取ってくれば収益性も高まるはずです」と田畑社長。2020年の東京五輪や消費増税前のリフォーム需要を“異業種連合”で取り込んでいく考えだ。

(2018年12月号掲載)