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SNS連携、近づいた店舗の情報が

システム開発、キャリッジリターン(相模原市南区古淵)関連会社のfindout(ファインドアウト)は、スマートフォンの位置情報と小型ビーコンを活用し、外出先から利用者が店舗に近づくだけで、店舗側からさまざまなメッセージが受け取れるSNS利用の新サービス「findout」を展開する。集客やリピーターを増やしたい小規模店舗、インバウンド(訪日外国人)観光客を呼び込みたい地域などにとって、画期的なツールになると期待している。

ビーコン活用の集客ツール

店舗側は専用のビーコンを設置し、利用者に友だち登録をしてもらう。ビーコンからは電波が発生し、利用者が半径200メートル圏内(最大)に近づくと、クーポンやポイント、メッセージを自動発信し、集客につなげる。

さらに、来店頻度やクーポン利用の有無、ポイント数といった利用者の行動もつかめる。そのため、利用者ごとにおすすめの商品情報や特典などを最適なタイミングで配信できるという。

■フォロワー数活用

LINEのみならずインスタグラムやフェイスブック、Zalo(開発中、ベトナムのSNS)とも連携。インスタグラムでフォローすると、LINEでお礼のメッセージやクーポンを配布することも可能だ。友だちの属性ごとに送信できるアンケート機能もある。

月額利用料は5000円から。小規模飲食店などをターゲットにしている。キャリッジリターンの福田信也社長は「小さな飲食店は友だちやフォロワーをたくさん持っていますが、活用できていないケースがあります。メッセージ配信にも多額の費用がかかります。(同サービスなら)必要な利用者に最適なタイミングでメッセージを送信できます。フォロワーを母数として生かせ、集客になります」と説明した。

すでに東北のサッカーチームや地方自治体が採用しており、今後は海外も含め加盟店を増やしていく。

(2024年2月号掲載)