配水小管工事や土木工事を手掛けるPolyvalent(ポリバレント、川崎市川崎区田町)は、工事現場に掲示したQRコードを介してリアルタイムで工事の進捗や工事予定を確認できるシステム「工事予報」を開発した。同社によると、工事業者が工事情報を見える化できるシステムを開発するのは珍しいといい、周辺住民からも高い評価を得ているという。
住民への進捗周知をスムーズに
従来は工事前に「工事のお知らせ」を配布していたが、天候の影響などで工期が変更されると、改めてお知らせを印刷し直したり、配布したりすることが求められる。これが大きな負担になっていたという。
それに対し、新しく開発した「工事予報」では、QRコードをスキャンするだけで、現在・明日の工事エリアや2~3週間後までの工事予定、内容などが分かるようになった。高齢者でも使いやすく、シンプルで見やすい設計にこだわったという。
運用が始まって以降、スマートフォンでQRコードを読み取る住民が増え、手応えを感じているという。
システム開発を担当したのは、金子賢次社長の幼なじみでもある総務部の小林哲也さん。異業種から入社した小林さんが「工事のお知らせが分かりにくい」と助言したのがきっかけ。