電力テクノシステムズ(川崎市麻生区万福寺)は、中小企業を対象に、有害物質であるポリ塩化ビフェニール(PCB)を含んだ変圧器を回収・処理し、省エネにつながる超高効率変圧器に交換するサービスを始めた。

処分期限にらみ新事業

変圧器は工場やマンションなどのキュービクル(高圧受電設備)で利用されており、環境省によれば、1993年以前に製造された油入りの変圧器は低濃度PCB汚染の疑いがあるという。

国内では特別措置法により、低濃度PCBを含む廃棄物は2027年3月までに処分することが義務付けられており、事業者は早急に対応しなければならない。

同サービスでは、補助金を活用するスキームを用意。その場合、申請書作成から手続き代行、施工、処分までを同社がワンストップで受け、事業者の負担を減らす。

同社によると、小型のPCB汚染変圧器は一都六県で4000カ所、計1万2500台も存在。処分期限となる27年3月まで、多くの事業者は対策が追いついていない状況という。

(2024年1月号掲載)