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PC作業の自動化を支援 中小企業にRPAを

事務作業もロボット化します―。人材派遣業、日総ブレイン(横浜市神奈川区鶴屋町)は、人間が担っていたパソコンでの定型作業を自動化するソフト「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」の導入支援を始めた。人手不足解消や働き方改革の切り札として大手企業では採用が進んでいるが、中小では浸透していない。そこで導入から専門人材を派遣したサポートまでをワンストップで手掛けていく。

専門人材の派遣もセット

日本型RPAと言われるシステム「WinActor(ウィンアクター)」を使用する。機械学習や人工知能(AI)を活用し、事務員が行っている日常的なパソコンの入力作業などを”記録“し、忠実に再現する。人間の代わりにデスクワークをしてくれるものだ。

産業用ロボットで例えると、「何をどう行うか」を設定するプログラミングが、RPAでは「シナリオ作成」という作業に該当し、これを通じて自動化する。

具体的には、Excelデータから集計表を作成したり、経費精算のための入力をしたりと、量が多い定型作業をRPAに担わせることで、工程数の大幅削減が見込めるという。

横浜市がNTTデータなどと協力し、2019年3月に発表した検証結果によると、一部で最大99.1%の作業時間の削減効果があったことが実証されたという。

RPA提案と操作できる人材派遣をセットで行うことで、人材派遣ビジネスに付加価値を出していくという。

「すでに都内大手企業のRPA導入は一段落しました。今後は扱うデータが少なく種類が多い中小企業のオフィス業務の負担軽減につなげていきたいです」と、事業戦略部・原田健さんは語っている。

(2020年1月号掲載)