健康食品の小分け・包装業、タイセー理研(川崎市高津区千年)は、サプリメント事業に参入したい中小・ベンチャー企業に対し、商品開発から製造までをサポートするOEM(相手先ブランドによる生産)事業を本格化させる。過去に飲食店やパソコン教室向けにオリジナル商品開発を支援した経験などを生かす。短納期、小ロットでも受け付ける。社内では担当者も増やす考えだ。

中小企業の参入をサポート

健康食品・サプリメントの充てん・こん包作業をメーカーから請け負う企業。川崎市内の工場では年間1000種類の商品を手掛けており、有名ドラッグストアなどに常時置かれている商品も数多くあるという。サプリメントの粒や粉などに対応している。

売り上げのほとんどの部分がサプリメント製造業者からの受託だが、国内では健康食品やサプリメント市場が高い伸び率になっていることから中小・ベンチャー企業でも参入を目指す動きが目立っている。

そのため、開発や製造のノウハウを持たない企業に対し、同社がサポートに当たる。

社内にはサプリメント開発で豊富なノウハウがある人材がいるため、企画段階から一貫して受託することが可能という。サプリメントのバルク(錠剤や粉末)の製造時は協力工場と連携する。

すでにカテキン関連商品など、年間10商品ほどの開発支援を手掛けており、50~100個単位の小ロットにも応じる。

■サプリ小分け・包装で県内唯一

健康食品やサプリメントの小分け・包装を専業とする県内唯一の企業。工場内ではクリーンレベルが最も要求される「清潔区域」で、サプリメントの袋詰め、瓶詰めなどを行っている。

高い品質基準を満たすため、工程ごとに検査員を置くほか、最終検査も集中力が持続するよう、1時間交代制としているという。

(2023年2月号掲載)