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eスポーツ、社内イベントを企画・運営

ソフトウエア開発のアーザス(川崎市幸区柳町)は、世界中で盛り上がりを見せる「eスポーツ」のイベントを、企業や団体向けにオーダーメードで企画・運営する新事業を始めた。リモートワークによるコミュニケーション不足解消や、社員同士の交流を深めることに役立ててもらう。「神奈川県eスポーツ協会」も運営し、eスポーツを活用した地域活性化イベントも働きかけていく。

テレワーク社員も交流深め

「esports DOGA」と名付けた新事業では、オンラインによるヒアリングを重ねながら主催者の意向をくみ取り、オリジナルのeスポーツイベントをプロデュースする。

具体的には、企画から参加者管理、実況・解説者の手配、機材セッティング、当日の運営まで、専門的なノウハウが必要なeスポーツイベントをワンストップで受託する。部分的な依頼にも応じる。

リアルとオンライン、ハイブリッド開催も可能。「(参加人数を収容する)大きな建物を必要とせず、在宅や他地域、海外にいても参加できる利点があります。誰でも楽しめ、人数制限もありません」と中島重之社長。

テレワーク勤務中の社員同士や、家族参加型イベントなどを想定。すでに大手企業の労働組合や大学などでのeスポーツイベントも企画した。

今後はeスポーツイベントのニーズが拡大するとみており、同事業だけで今期の売上高1000万円、来期に倍増を計画。5年後には1億円規模に育てたい考えだ。

■地域振興にも

また、運営するeスポーツ協会では、商店街でのeスポーツイベントによる地域振興や、他地域の協会と連携してeスポーツの普及を図っていく。

中島社長は「eスポーツに関わる産業を大きくしていきたいです。そうすれば新たな雇用が生まれ、将来携わりたいと考える子どもたちも増えます」と話している。

(2023年3月号掲載)