クライムNCD(相模原市南区下溝)は、同市中央区下九沢にある同社の加工技術センターの隣接地に、高性能工作機械「5軸加工機」に特化した新工場を設ける。自動車業界で複雑化する部品加工に対応し、付加価値の高い仕事を実現することなどが狙い。新工場ではドイツ製などの最新鋭の同時5軸加工機を2台導入する。すでに同センター内でもドイツ製2台を保有し、稼働させている。「(5軸を駆使することで)新しい加工法にもチャレンジしていきます」と高橋啓太社長は話している。
部品の複雑化に対応
同社は金型の3次元モデリングとNCデータ製作を手掛ける。CAD/CAMデータ製作を強みとしており、2007年にはものづくり分野に進出するため、加工技術センターを建設。現在は金型部品や自動車関連の試作部品などの機械加工を手掛けている。独HERMLE(ハームレ)製の同時5軸加工機などを保有しており、難加工にも対応する。
今回、地元・相模原市の産業集積促進方策「STEP50」を活用し、約3億円を投じて隣接地に新工場を建設。すでに着工しており、20年4月からの稼働を目指す。
新工場は、平屋建てで総床面積200平方メートル。同センターとも連結させる。ハームレ製の旋削機能付きの同時5軸加工機と、ヤマザキマザック製の横型旋盤複合加工機(同時5軸機能付き)を導入。非接触測定が可能な3次元測定機も入れる。