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3Dプリンター製の八角五重塔、川崎大師に奉納

技術コンサルティングのAndTech(アンドテック、川崎市多摩区登戸)は、3Dプリンターを製造販売するアスペクト(東京都稲城市)とともに、「八角五重塔」(3Dプリンティング造形品)を製作、川崎大師に奉納した。3Dプリンティング技術による新事業創出と普及促進が狙いという。現在、川崎大師の信徒会館の入り口正面に展示されている。

3D造形受託も開始

3Dプリンターで作った五重塔

高さ約100センチ、横幅約50センチ。ナイロン粉末による造形品。アンドテックで設計し、アスペクトが製作を担当した。

日本3Dプリンティング産業技術協会の会員でもあるアンドテックの陶山正夫社長は、「(3Dプリンティングは)日本人が発明した技術なのに、先見性を認めた欧米人に先を越されています。海外では一般的なものとなりつつありますが、国内では一般に認知されていないのが残念です。今後は普及に向けて動きます」と話した。

川崎大師の信徒会館に展示

同社では、新たに3Dプリンティング事業を立ち上げ、工業用途以外の需要を開拓する。イメージや2次元図面があれば、3次元図面も作製する。

建築物(部品含む)やオブジェ、人物・ペット像の3Dプリンティングなどを想定。BtoC分野まで広げる。「まずは3Dプリンター活用の敷居を低くしたいです」(陶山社長)としている。

(2024年5月号掲載)