メディサイエンス・エスポア(川崎市幸区新塚越)は、「禁煙パイポ」で知られるマルマンH&B(東京都千代田区)と共同で、吸いながら高濃度の酸素を補給できる新パイポを開発した。エスポアが製造販売する酸素飲料「WOX(ウォックス)」をリキッドとして充填(じゅうてん)させた酸素補給器具。両社は禁煙という“マイナスイメージ”を払拭(ふっしょく)すべく「ウエルネスパイポ」として訴求していく。パイポなので、いつでも、どこでも手軽に酸素補給が可能になり「吸うことで身体の広範囲に酸素が行き渡ります」(松本高明社長)としている。
マルマンH&Bと新商品開発
新商品「酸素PAIPO」は、エスポアの酸素飲料・WOXの成分をそのまま吸引、補給できる。主成分「酸素包接水和物」は、医薬品メーカーで「塗るワクチン」などの開発を手掛けてきた医学博士・薬剤師の松本高明社長が開発。日本や米国、中国で物質特許を取得している。
人間が生きるうえで必要不可欠な酸素を、長年の研究により、高濃度に安定化させた。水の分子は酸素で覆われており、これを人体が摂取して細胞を通ることで分子が破られ、細胞内に酸素を供給する。霧状にしたり、長時間高温にしたりしても影響がないという。
飲料は現在、プロ野球の山本由伸選手やプロゴルファーの勝みなみ選手など、有名アスリートも愛飲しており、累計販売本数400万本を突破した。
新商品はブルーベリー味とエナジードリンク味の2種類。スポーツの前後やビジネス、勉強時のリフレッシュ、運転中の気分転換など、あらゆるシーンで活用できるという。電源不要で1本で約300回吸引できる。
マルマンH&B、エスポアの双方が独自ルートで販売。エスポアの直販価格は1本2500円(税別)。専用サイトやECサイトなどを通じ、初年度1~2万本の販売を計画する。「(同商品で)WOXの認知度をもっと高めていきたいです」と、松本社長は話している。