リガルジョイント(相模原市南区大野台)は、金属加工用の次世代型切削液「Re-AL(リアル)」の営業を強化する。専用ホームページを開設したほか、営業車に小型工作機械と「リアル」を積み込み、お客さんの現場に出向いて実演、職人に体験してもらうキャラバン活動も展開。展示会出展の機会が減少する中で、攻めの営業をすることで地道に受注を獲得している。
リガルジョイント、オリジナル切削液の営業強化
同製品は、金属を削る際に必要になる切削液(クーラント液)の代わりとなるもの。pH12.5の強力なアルカリ電解水で、専用の添加剤を入れて使用する。
工作機械の切削液は通常、繰り返し使っていると液が汚れ、悪臭の原因になったり、潤滑性が低下し工具が劣化したりする。そのため、使用済みの切削液を“廃液”として定期的に処理しなければならない。
それに対し、「リアル」に切り替えることで、腐りにくくなり悪臭を防ぐ。廃液そのものが出にくくなるため、処理費用の大幅削減にもつながる。「何よりも環境負荷が減らせます」(社長)としている。
同社の試算によると、使用済み切削液を5トン 積みのタンクローリーで回収し、最終処分場で焼却処分した場合、二酸化炭素(CO₂)は1460kg分を排出するが、「リアル」にすることで、CO₂排出量が抑えられるという。「サステナブルなクーラントです」と社長は強調している。