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遊休施設活用しキャンプ場に

川崎発祥の運動会屋(横浜市都筑区早渕)は、廃校などの遊休施設をキャンプ場にリノベーションして地域活性化につなげる新事業を始めた。第一弾として、南足柄市内で廃校となった中学校跡地にキャンプ場「キャンピース」を開業。4月には千葉県横芝光町と君津市、年内には茨城県内にも順次オープンしていく。

地域共創事業を展開

「地域共創事業」として育成する。校庭などに設けるキャンプ場は、家族や団体、個人が利用可能。料金は休日で5500円から。「手ぶらでキャンプ」のプランでは、テントや調理器具なども貸し出す。初心者にはレクチャーもする。

コロナ禍で“密”を回避できるレジャーとしてキャンプが注目される中、遊休施設を再活用して誘客を狙う。仕事をしながら休暇を楽しむワーケーションや、近場を観光するマイクロツーリズムの拠点としての用途も見込んでいる。地元住民との交流会や地元食材の販売会なども企画し、地域の魅力の再発見にもつなげたい考えだ。

■23年度には10カ所計画

同社の主力事業は企業向けの運動会の企画・運営。自社で会場を持たない企業には、公共施設などの体育館を手配してきたが、2020年東京五輪前には会場が確保できないことがあった。

そこで廃校に着目。「運動会ができるインフラがあり、(人が集まることで)地域も盛り上げられるシナジーが生まれます」と米司隆明・代表取締役CUO(Chief UNDOKAI Officer)。来年度には計10カ所の運営を目指す。

(2022年4月号掲載)