金属加工・樹脂加工・その他加工

軽トラをアメ車スタイルのバンに FRP成形の技でカスタム

軽トラがバンに変身? BLOW(ブロー、相模原市中央区田名)は、ベースカーの荷台部分にシェルキットを架装し、バン仕様にした軽カスタマイズカー「Funny VAN(ファニーバン)」シリーズを開発した。“アメ車”のようなデザインで、後部は「観音開き」するのも特徴。オプションにより、垂直型のポップアップルーフも設置できる。強化繊維プラスチック(FRP)の成形技術による職人技を生かした。

デザインと使い勝手を両立

東京オートサロンで発表された「東京国際カスタムカーコンテスト2024」のドレスアップ/コンパクトカー部門で優秀賞を受賞した。

ベース車両はダイハツの「ハイゼットトラック」。荷台部分にスチール製のフレームを組み、FRP製シェルを載せた。標準仕様では、荷室部分に窓がないため、プライベート空間として活用できる。

それにより、内装の自由度が高いキャンピングカーのほか、海水浴場や災害時などで活躍する移動シャワー車など、用途に応じて多彩なアレンジが可能だ。

「アメリカのピックアップトラックにはオプションでシェルタイプがありますが、日本にはそのような用品がありません。だから開発しようと思いました」(富田涼子社長)。ポップアップルーフは垂直型のため、天井が低い荷室部分でも、立って着替えができるようになる。

価格は新車で363万5500円から。オプションでポップアップルーフのほか、ポト窓などが付けられる。初年度は30台の販売を目指している。

(2024年9月号掲載)