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購入後のストーリー描き、続々と商品開発

スズキの軽自動車・ジムニー専門パーツメーカー、アピオ(綾瀬市吉岡)は、文具などのオリジナル商品を続々と開発する。パーツメーカーがなぜ文具なのか? 同社はジムニーとともにある暮らし「ジムニーライフ」を提唱。ジムニーで日本中を旅したり、キャンプを楽しんだりする購入後のストーリーを描いており、その際に必要となるグッズを想定、異業種ともコラボして商品化している。

ジムニー専門パーツメーカーのアピオ

本社内で「ジムニープロショップアピオ(APIO)」を運営。ジムニーの新車に対し、マフラー、サスペンション、ショックアブソーバーなどをカスタマイズしたオリジナルカーを販売。カスタムパーツも自社で設計・販売している。

「クルマ屋だからクルマ部品しか作らないという考え方ではなく、『あったら楽しい』と思えるようなものを商品化しています」と河野仁社長。購入後の「ジムニーライフ」で必要になってくるグッズも続々と生み出す。ジムニーに乗って知らない町を旅したり、林道を楽しんだり、外出先で必要になるさまざまなグッズだ。

例えば、老舗バッグメーカーとコラボしたジムニーの荷室サイズのバッグのほか、ジムニーに積んでキャンプや旅先に持っていける3種類のバッグ、旅先の思い出を書き留めるときに必要になるノートや鉛筆…。ほぼ毎年、新商品を出し、その数も1000種類以上に及ぶ。

また、最近では手のひらに収まるサイズの「ミニスケッチブック+テンプレート」(550円)を発売した。

SK水彩紙20枚入りで、付属のテンプレートを使って、旅先でスケッチを描くと、ポラロイド風の一枚に仕上がるのが特徴だ。「手帳に貼り付けたり、書いたものをSNS投稿して発信したりできます」(河野社長)。旅先でスケッチを描くときなどに使用してもらいたいという。

(2021年6月号掲載)