大同製型(横浜市金沢区鳥浜町)は、ものづくりの広いジャンルを鈴木雅紀社長1人でカバー、小回りが利く町工場だ。試作や小ロットを中心に、検査ゲージや検査冶具から始まり、小型機械部品加工、自動機の設計などを手掛ける。
大同製型、汎用機など駆使し特急対応
工場内にはフライスなどの汎用機がほぼそろっており、それらを鈴木社長1人で使いこなしながら、短納期で仕上げるのも強みだ。「“1人”で完結するのが短納期の秘けつでもあります。材料があれば1日でやることもあります」(鈴木社長)。生産する部品の種類は年間100種類を超す。
■ものづくり歴半世紀
「ジャンルを問わず、面白い案件にトライしたいです」と言う鈴木社長は、ものづくり歴約半世紀。家業を手伝うためにこの世界に入った。自身の経験から「ものづくりに王道はない」とも説く。「とにかく、ものづくりは手を汚すことが大切です。失敗を重ねて覚えていくものです」。設計から生産、そして営業までをオールマイティーにこなしている。