親が子どものパーソナルトレーナーに―。「ねもと整体&ストレッチスタジオ」を運営するディーエスシーエス(DSCS、川崎市多摩区登戸)は、経験がなくてもスポーツトレーナーやフィジカルトレーナーの最新知識が身に付けられるオンライン講座「親子強靱(きょうじん)化プロジェクト」を始めた。フィジカルトレーニングやセルフケアの方法を保護者に学んでもらうことで、家庭で子どもの指導・アドバイスができるようにし、未来の一流アスリート輩出につなげていく。
DSCS、一流選手育成へ最新ノウハウ提供
根本大社長自身が持つ豊富な格闘技経験、フィジカルトレーナーのノウハウをベースにした。強豪校・日本大学レスリング部の及川雅登へッドトレーナーに長年師事し、ボクシング世界チャンピオンのフィジカルトレーナーなども務めた。長女の星来(せいら)さんは、高校2年生の時にレスリング世界選手権の日本代表として銅メダルを獲得している。
海外のスポーツ大国のアスリートたちは、小さい頃から身体能力を高めるトレーニングを積む。根本社長によると、スポーツの世界では5~10歳前後は「ゴールデンエイジ」と呼ばれ、子どもの運動能力を高める適齢期という。「この間に基本的な体のスキルを身に付ければ、どの競技をやっても、しなやかで素早い動きができ、有利になります」。正しいセルフケアの習慣でケガを防ぎ、スポーツを長く続けられるようにもなるという。
■親子で実践できる内容
オンライン講座では、平衡性(バランス能力)や瞬発力(パワー)、敏しょう性(すばしっこさ)、巧緻性(巧みさ)、リズム感(タイミング)、空間認知能力(距離や位置感)といった体力要素の向上を目指し、セルフケアも学ぶ。
月額4980円で1年間、毎週10分程度の動画を配信。親子で実践できるようにしていく。オプションでオンライン面談にも対応する。
今年度の事業再構築補助金にも採択された。野球やサッカー、ゴルフ、フィギュアスケートなど、あらゆる競技に対応。スポーツ強豪校に通う子どもの保護者にも提案する。「最終的には親がパーソナルトレーナーをできるようにしていきたいです」と根本社長は話している。