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苦手でも実践できる「アジア英語」

英語コミュニケーションサービスのソアリス(横浜市港北区新横浜)は、アジア市場でのビジネス英語に特化した「アジア対応英語」の研修サービスを始めた。ネイティブに近い発音や難しい文法用語を駆使しなくても、ビジネスシーンで英語を日常的に使っているアジア人が少なくないことから、苦手意識がある人でも同程度のコミュニケーションができるようにする。レッスンを通じ、アジア各国の商習慣も学べるという。

中小企業向けに新メニュー

カリキュラムは、ブック1(初級)からの3段階で構成。それぞれ計10単元ある。最短30レッスンで初級から中級にステップアップできる。

ケンブリッジ大学出版局発行のテキストを使用。アジアを舞台にビジネス展開する設定になっており、シンガポールやインド、インドネシア人などとのコミュニケーションを想定する。「アジア人独特の英語の発音にも慣れていきます」と、横山理恵代表は語っている。

ブック1では英語による名刺交換から簡単な電話対応、ブック2は来客対応、ブック3で商談やプレゼン、ミーティング、苦情対応などを段階的に学習していく。「アメリカ人のように話せないから英語を断念したという人が多いと思います。でも、アジア英語なら始めやすく、メンタルブロックも外せます」。

レッスンでは原則「聞く」「話す」「読む」「書く」を学ぶが、会話に特化したり、短期習得を念頭に置いたスピードレッスンにしたりと、オーダーメードが可能。価格はマンツーマンで1時間6875円。グループレッスンや訪問研修にも対応する。

■最後はトップの「言葉」

海外展示会への出展や海外企業との商談を控えた経営者の受講を想定する。もともと、外資系ヘルスケア企業の法務部門や国際特許事務所に長く勤務していた横山代表。現在は企業向け英語研修や海外企業との英語コミュニケーション支援、知財管理事業などを手掛ける。

外資系企業やビジネスパーソンと関わってきた経験から「海外企業との交渉は通訳を介していたとしても、最後は決裁者であるトップ(社長)が自分の言葉で直接伝えないと信頼は得られません」と力説する。今後、海外展開を狙う中小企業に提案していく考えだ。

(2023年1月号掲載)