東芝防衛・電波システム事業部の小向工場は、従来よりも高出力・高効率化を図ることで捜索性能を向上させた航空機搭載用捜索レーダアンテナを開発した。事故や災害時に、海上での目的物の捜索や救難用として使用される。スペースや重量に厳しい制限がある航空機に搭載するため、求められる性能を確保するのを最優先にしながら、・ 結果として環境負荷の低減も実現した。消費電力と質量は維持したまま、従来型製品よりも高出力化することで省エネ化を図り、従来の航空機搭載用捜索レーダアンテナと比較して約43%のCO2排出量を削減し、「川崎CNブランド2025」に認定された。
高出力化でCO2排出も削減
同製品は航空機に搭載し、上空から対象物の位置を特定するために用いる。高空における低温度から海面近くでの高湿度まで、過酷な環境の中で確実に動作させる必要がある。
高出力・高効率な電力増幅素子を新たに採用するとともに、東芝がグループ内に持つさまざまな技術を取り入れることにより、重量や消費電力を従来のレーダアンテナと同等に抑えつつ、捜索性能の向上を実現した。

防衛・電波システム事業部-小向工場などが入居する小向事業所
併せて製造に当たっては、小向工場としてカーボンニュートラル都市ガスや非化石証書付電力を使用することにより、脱炭素化も推進した。大規模な事故や激甚災害などが起きた際の航空機を使った捜索・救出活動に大きく貢献するものと期待されている。
東芝防衛・電波システム事業部統合防衛システム技術部防衛システム第二担当の戸田俊一スペシャリストは、「小向工場として主力事業で認定を取りたいという思いがずっとあり、今回、人々の安心と豊かな社会を支える分野の製品で認定を取れたことに、社員みんなで心から喜んでいます。社会に対しても私たちの取り組みがアピールできます」と話している。



