ソフトウエア開発、ともクリエーションズ(横浜市中区元浜町)は、仮想現実(VR)の技術を採用したホームページ(HP)やECサイトの受託制作サービスを始めた。HPなどに掲載する商品などを360度方向から見ることができるVR画像にすることで、まるで実物を見ているかのようなリアル感を演出する。

ともクリエーションズ、制作サービス開始

同サービスは、VRベンチャーのVRワイバオ・ジャパン(同市保土ヶ谷区霞台)と連携する。その一環として、11月に秋田県で開催される「KOUGEI EXPO in AKITA」(第39回伝統的工芸品月間国民会議全国大会)で、バーチャル展示会場を特設し、VR化した伝統工芸品を展示する。

具体的には「秋田銀線細工」「大館曲げわっぱ」「川連漆器」を手掛ける3社の伝統工芸品で、これまで2次元の画像でしか見られなかったものを、細部にわたり表現した。「VR化することで、見たいところを拡大し、回転もできます。職人が見てもらいたいところも見せられるので、より魅力を感じてもらえます」と、渡邊桃伯子社長は説明する。

すでに自社HPを持っている企業にも提案する。VRデータ化した製品の詳細情報を自社のホームページと連携させれば、製品の魅力発信にもつながるという。「工芸品や美術品のみならず、日本の高度な技術を活用して作られた工業製品にも活用してほしいです」と、渡邊社長は語っている。

(2022年8月号掲載)