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「自律搬送ロボット」で日韓連携 工程間搬送を支援へ

MEMOテクノス(相模原市南区大野台)は、自律搬送ロボット(AMR)分野に参入した。自律運転技術を得意とする韓国のロボットベンチャー企業、ポテニット(POTENIT、ソウル市)と技術分野で業務提携。ポテニットのAMRをMEMOテクノスが、日本の現場にマッチするようにカスタマイズし、販売する。人手不足ながらロボット化が進んでいない重工業分野などで工程間搬送での用途が見込めるとしており、販路を開拓していく。

韓国ベンチャーと提携、販路開拓

POTENITと提携したMEMOテクノス

ポテニットは、韓国・斗山グループ傘下の建設機械メーカーが出資する企業。AMRや建機を無人で自律運転させる技術などを持っている。ベンチャー企業ながらも、韓国では同技術の先進企業として知られている。

MEMOテクノスは音響や制御装置などを手掛けているが、ここ数年はロボット分野のシステムインテグレーター(SIer)事業を強化している。今後はポテニットのAMRを中心に、作業現場に合わせ、ロボットシステムを提案、メンテナンスまでを担当する。

■重工業分野の人手不足に対応

「工場の環境が過酷とされる重工業分野では、人手不足や高齢化が課題となっています。重いものを搬送する作業などはロボット化できます」と渡邊将文社長。AMRで重さ1トン以上の搬送を想定しており、過酷な環境下でも耐えられるようアレンジもしていく。

2019年度から同事業を立ち上げ、2年後に本格化。年間1億円規模の事業を目指している。

(2020年1月号掲載)

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