ROX(川崎市中原区木月) は、インターネット上にある日本中の膨大な求人情報を集め、AI(人工知能)でそれらの情報を解析し、求人広告会社に活用してもらうAIエンジンを開発した。求人広告会社にとっては、同エンジンの活用により、新規営業先の情報発掘と業務効率化につながるという。
求人広告代理店向けに開発
求人広告代理店、Credo Ship.(クレドシップ、京都府京都市)から受託、開発を進めていた。
ウェブ上の求人情報は1日10万件以上あり、あらゆる媒体に新規登録されているという。広告代理店にとっては、どんな会社がどんな募集をしているのかを知る必要がある。ただ「(求人側企業の多くは)他社より目立つように記号や絵文字を使うなど、PRが満載になっているため、情報を見る側が知りたい情報にたどり着けない課題があります」と、ROXの中川達生社長は指摘。人間の目で精査していくにも限界があったという。
今回、開発したAIエンジンは、収集したデータを元に、AIが不要と判断した情報を削除。必要な情報だけを形式を整えて提供する。中川社長は「AIを使うことで、これまでは価値がなかった膨大なデータが価値のあるものになります」と話している。