ハヤシ・アンド・カンパニー(川崎市麻生区片平)は、伝統産業の職人の技術を生かしたノベルティ商品の開発、商店や中小企業向けプロモーション事業を展開する。ノベルティ商品だけでなく、期間限定イベントの企画や空間プロデュースまで、顧客の事業を魅力的に伝えるアイデアを提案している。
イベントや店舗もプロデュース
2018年に林みゆき社長が設立、東日本大震災で割れた益子焼の破片を生かしたアクセサリーなど独自の雑貨を企画・製作する。夫で総合プロデューサーの林和央CEOは商品・店舗開発や空間プロデュースを得意とし、全国展開するホテル各社や鉄道会社の駅構内施設などでのシーズンキャンペーンを企画・施工した実績がある。
職人の技術を生かした雑貨商品の企業向けノベルティ展開では、社会的に注目される「持続可能性」をテーマにする。例えば、東京・浅草の革細工職人と共同で開発した「ミニがまぐち財布」は、500円玉が数枚入る小さながまぐち。端材を再利用して作り、注文企業のコーポレートカラーを選んだりロゴを型押ししたりできる。「ネームプレートホルダにつけてジュースを買う小銭入れにするなど、使い方を考えるのが楽しい商品で、営業や周年行事のノベルティに喜ばれています」(林みゆき社長)。
このほか、数百円から1000円程度でさまざまなオリジナル商品があり、50個ほどの小ロットから対応可能だ。
ノベルティと合わせて、キャンペーンイベントや店作り自体のプロデュースにも対応する。
各地のホテルのイベントを数多く手掛けており、地域の飲食店や家具店、カーテン販売店など、デザインにこだわった店作りをサポートする。
大手広告代理店などに比べ低予算で対応。「数万円でのキャンペーンロゴ制作から、数百万円をかけた店舗全体のプロデュースまで、お客さまの予算に応じて提案します」(林CEO)と話している。