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羽織りにも、布団にも…羽毛の再生材から「マルチケット」

オリジナルパジャマブランド「パジャマ屋IZUMM(イズム)」を運営するフレックス(相模原市緑区橋本)は、東洋羽毛工業(同市中央区淵野辺)とコラボし、リサイクルダウンのマルチケット(多目的ブランケット)を開発した。羽毛をリサイクルして作られた東洋羽毛の「Link Down」を使用。同社が持つ精製技術とフレックスのデザイン力などを組み合わせ、使い心地にもこだわった商品に仕上げた。持ち運びもできる。

保温性と肌触り、環境配慮型

コンパクトに折り畳んで持ち運べる

ダウンの品質が高いことから薄くても保温性が高く、身に着けた瞬間に暖かさを感じられるという。肌触りが良く、1年を通して快適に使えるのも特徴だ。

「(冬場は)ダウンの膨らみが体温の熱を保持してくれるので、暖房の温度を下げても快適に過ごせます。環境にも優しい商品です」(熊坂泉社長)。

羽織物としても使えるが、2枚重ねれば布団としても使えるなど、用途は幅広い。コンパクトに折り畳んで持ち運べるほか、リビングに置いても違和感がないデザインに仕上げた。

2枚重ねれば布団としても使える

製品パッケージにも工夫を凝らし、紙製の緩衝材(クラフトプチ)を使うことで年間約800キログラムのプラスチックゴミ削減に成功した。

熊坂社長は「将来的には全国各地でも同様の取り組みができるようなモデルにしたいです」と語っている。

今回は100枚の限定生産。今後は自社のオンラインサイトでも展開していく。また、2026年3月には睡眠と健康の大事さを啓発する施設をオープンさせる予定だ。

(2024年10月号掲載)