金属加工・樹脂加工・その他加工

精密板金のオールラウンドプレーヤー

板厚0.1~16mmまで対応

双葉工業(相模原市中央区宮下)は「精密板金のオールラウンドプレーヤー」を実現する。板厚0.1mm~同16mmまでをカバー。素材を選ばず対応する。不得意分野をなくすために、設備を毎年新規導入しており、現在は計27台稼働。精密板金なら100%外注せずに自社工場で完結させるという。

「1967年の創業以来、精密板金一筋の企業。水処理関連設備や病院用処方箋システムの筐体など、幅広い製品を手掛ける。最近では20年以上取引関係がある都内IT企業の依頼で開発したセルフレジシステムの筐体デザインや生産も行っている。デジタルやキャッシュレス化を追い風に、同分野は非常に伸びており、すでに累計500台を納入。ものづくり企業とIT企業が組むことで、商品開発の幅が広がるという。

社員数9人。うち現場は7人だが、全員が多能工。育成までには時間がかかるものの、取引先からの図面を1人で最後まで仕上げられるようにすることで、生産効率化を図っており、その結果、無駄な残業や休日出勤がゼロになったという。

田森幸一社長は「少量多品種なので社員は毎回異なる図面を担当します。そのため、仕事に飽きがこなく、社員の定着率向上にもつながっています」と話している。

■除菌液スタンドも開発

一方、新型コロナウイルスの感染拡大防止に向け、十和田技研(南区麻溝台)と共同で、100%ステンレス素材の足踏み式の除菌液スタンド「ふみクリン」を商品化した。ねじ1本に至るまでステンレス製にこだわったもので、アルコールで腐食しないのが特徴。除菌液ボトルの大きさによって台の高さも調整できる。価格は1万8000円(税別)。

(2021年3月号掲載)