ベンチャーキャピタルのTNPパートナーズ(横浜市港北区新横浜)は、中国・安徽省合肥市のベンチャー支援組織「科技大シリコンバレー(科大硅谷)」と連携し、科学技術分野における日中の技術・国際協力を後押しする。
第一弾はオンライン発表会共催
第一弾として、新エネルギー技術や情報技術、生物医学などで有望な日本のベンチャーがオンライン形式で発表会をする「海外イノベーションロードショー」(科技大シリコンバレー日本イノベーションセンター主催)の開催に協力した。
再生医療製品の開発を手掛けるファーマバイオ(川崎市川崎区殿町)など、日本の研究開発ベンチャー4社が科技大シリコンバレー関係者や現地投資家、産業界などに向け、プレゼンテーションを披露した。今後も同様の企画を定期開催していく。
科技大シリコンバレーは、「ベンチャー投資家地方政府」とも言われる合肥市の科学技術大学を基盤とする組織。米シリコンバレーや東京、フランス・リヨンなど、イノベーション資源が豊富とされる計9カ所に現地イノベーションセンターを設立し、起業家支援などを行っている。
「合肥市は地方行政でありながら、企業誘致から有望な企業への投資までを行うイノベーション都市です。ベンチャー企業にとってチャンスがあります」(TNPパートナーズ・羅智パートナー)と話している。
（2024年5月号掲載）
