住まいの産業 / ライフサイエンス

社長自ら専門知識増やし、60の資格保有

アシストホーム(葉山町)の宮寺透雄社長が、資格取得にチャレンジし続けている。保有する資格は60近く。注文住宅やリフォームを展開する同社だが、お客さんからの多様なニーズを解決するには、社長自らが多くの専門知識を習得する必要があると判断。コンスタントに年1 ~ 2の資格を取得する。その結果、どんな相談を受けても、時間をかけることなく「その場で解決できます」(宮寺社長)と、信頼を獲得。特別な営業をしていないものの、住宅・リフォームは年間200件ほどを手掛けるまでに成長した。

アシストホーム、住宅のあらゆる相談可能に

2級建築士や2級建築施工管理技士、増改築相談員、既存住宅状況調査技術者、マイスター資格(エクステリア、キッチンなど)、耐震診断士、住宅建築コーディネーター、古民家鑑定士、福祉住環境コーディネーター、DIYアドバイザー、愛犬住宅コーディネーター、風水、赤外線カメラ技術者・・・。宮寺社長が持つ資格は、国家・民間を問わず増え続けている。

住宅・リフォームといっても、お客さんの困りごとやニーズは多種多様。社長が専門知識の領域を増やすことが、課題解決の近道だと考えている。「どんな相談をされても、資料も必要なく身一つで解決します」(宮寺社長)と自信も持っている。

社長業のかたわら、土日はできる限り勉強時間に充てるほか、平日も睡眠時間を削ることもある。

一方、地元商工会の理事や商店会会長、県木造住宅協会副会長など、本業以外でも数々の要職に就く。「飛び込み営業はしませんが、それでも口コミや紹介で新規のお客さんからの問い合わせがきます」。徹底した地域密着戦略と地域振興への活動が、営業につながっているという。

■本業は「出入り大工」に

本業の注文住宅では、建てた時から補修まで、その家の全ての面倒を一生見てくれる職人「出入り大工」を目指している。そのため、小回りが利くよう営業エリアは原則「5キロ圏内」と決めている。

「住宅を建てるなら、建築の知識と技術を持ち、地元の気候環境を知り尽くしている地元設計事務所と工務店で設計・施工する方がよいと思います」との考えも持っている。

(2022年3月号掲載)