787(なのはな、川崎市幸区塚越)は、「菜の花フィットネス」の施設名でデイサービス中心に介護事業を運営する。「まだ元気な高齢者が体の機能を維持することこそ重要です」という中村恵美社長が、一般的なデイサービスの半分の1時間30分で体操を中心としたメニューを提供する施設として、2025年7月にオープンした。介護保険制度の枠組みのほか、一般向けの「体操教室」も開始。法人向けの健康サービス事業も検討するなど、健康な高齢者を増やすべく奮闘している。
体操中心のデイサービス
中村社長は骨折や捻挫に対応する「柔道整復師」の資格を持つ。さらに運動による機能改善効果に注目し、スポーツトレーナーの指導内容も学んだ。
介護施設での機能改善の仕事を志したが、一般的なデイサービス事業は要介護認定の高齢者を対象としたレクリエーションや食事が中心の3時間コースがほとんど。「もっと軽い要支援認定の方に1時間30分コースを提供する施設が幸区にはなく、それなら自分で作ろうと思いました」(中村社長)。24年に会社を設立、施設の開設準備を進めてきた。
同施設の1時間30分コースは、まず参加者共通のオリジナル集団体操を10分、ゴム製「セラバンド」を使った運動を20分行う。残り1時間は参加者個人の状態に合わせ、膝が痛ければフィットネスバイクをこいで関節の可動域を広げるなど、いくつかのメニューを設定する。
現在、利用者は週1回利用の要支援1認定者と、週2回の要支援2認定者を合わせ20人超、平均年齢は83歳という。
高齢者の間に「デイサービスはレクリエーションで長時間過ごすところ」とのイメージがあり、まだ元気な高齢者は利用しようとしないという。
そこで元気な高齢者にも興味を持ってもらい裾野を広げるため、一般向けの体操教室を始めた。
隔週土曜日に1時間、500円のワンコインで利用できる。さらに50代など下の世代向けに一般利用のスポーツジムとしてのメニューを用意し、企業向けに高齢社員の健康維持コースを作ることも検討しているという。


