プレス部品製造、野口工業(綾瀬市小園)は、夏場の工場内で働く従業員の暑さ対策として、身に着けられるウエアラブルエアコン「コモドギア」を試験導入した。作業環境の改善や熱中症リスクの防止につなげる。製造元の富士通ゼネラル(川崎市)と青山学院大学との3者連携で、1カ月間、有効性も検証していく。
電気で冷却、熱中症も防止
コモドギアは首にかける冷却部と、身に着けるラジエーター・バッテリー部、両者をつなぐチューブで構成。本体とは別にバッテリーなどを装着するオプション装備品も用意する。今回、同社ではワークベストタイプを採用した。
本体には「ペルチェ素子」と呼ばれる半導体プレートを備え、電気を流し冷却する。エコモードとノーマルモード、フルモードを備え、温度調節ができるだけでなく、冬場は暖房としても活用できる。