一般産業機械や建設機械、農業機械や産業車両などの油圧機器では、油圧ポンプからのエネルギーをシリンダやモーターなどに伝える油圧作動油が欠かせない。出光ルブテクノは、エネルギーロスを低減しCO2削減に貢献する油圧作動油「ダフニースーパーハイドロST」を京浜事業所で製造している。射出成型機で使う油圧作動油を、同社従来品からこの製品に置き換えると、約5%のCO2削減効果が得られる。建設機械に用いる油圧技術を応用し、最適な添加剤を採用した。
添加剤処方を工夫し摩擦を低減
「ダフニースーパーハイドロST」は、油圧ポンプ、制御弁・配管アクチュエーターの3カ所で発生するエネルギーロスに着目して開発した。
油圧ポンプの金属間摩擦、制御弁・配管での粘性抵抗、アクチュエーター部分の金属と樹脂間の摩擦を低減することに成功。配管内の圧力損失を低減する特殊ポリマーを採用し、「私たちがレシピと呼んでいる添加剤の処方(組み合わせ)を工夫するなどして、試行錯誤しながら製品化にこぎ着けました」(同社の住友大輔取締役京浜事業所長)。
油圧機器のエネルギー効率を高める代表的な方法としては、モーターの効率化やインバーター化があるものの、導入コストや手間がかかるという課題がある。
これに対し住友所長は「エネルギーロスを低減した油圧作動油に置き換えるだけで、油圧機器の高効率化や生産性向上、電力消費量削減を実現できることは、ユーザー様にとっての大きなメリットだと考えています」と説明する。
粘度変化が小さく低摩擦といった同製品が持つ機能によって、産業機械や建設機械などを使用する時の消費電力を削減し、CO2排出量の抑制につながる。
エネルギーロスを低減することから油圧作動油は幅広い油圧機器に使用でき、住友所長は「今回の認定をきっかけにPR活動に弾みがつき、販促にも力を入れていきたいです」と話している。


