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環境装置で独自のサブスクサービス

 

環境装置製造、永進テクノ(相模原市緑区下九沢)は、同社で製造販売する浮遊物・浮上油回収装置「エコイット」で、独自のサブスクリプション(定額課金)サービスを始めた。「エコ得」と名付けた同サービスは、装置導入に当たり、毎月好きな支払い金額や期間を設定でき、支払った分が「ポイント」として還元される。貯まったポイントは、新品や他の装置の購入費用に適用される。コロナ禍で外回り営業が制限される中、新規顧客獲得のための新しい方法として、同サービスをテコ入れしていく。

永進テクノ、ウィズコロナ時代対応の営業

「レンタルでもなければリースでもない、新しいやり方です」と鈴木道雄社長。レンタルだと今まで支払った分は「掛け捨て」となってしまい、リースだと途中解約が難しい。その点、新サービスは、毎月支払う金額(最低でも装置販売価格の20分の1以上)を設定し契約すれば、すぐにでも使える。毎月支払った分は、同じ金額に相当する「ポイント」として積み立てられ、新品や他機種を購入する際の値引き分として割り当てられる。

「装置を試しに導入してみたいが来期の予算まで待たなくてはならない」「上司の決裁を待たず、部門費ですぐにでも導入したい」といったお客さんの声が寄せられたことも、同サービスを始めたきっかけになったという。

サービスの適用期間中は、いつでも解約したり、他機種に乗り換えたりできる。年1回の無償メンテナンスも付ける。

一方、同サービスでお客さんに納入する装置は、デモ機や中古機のため、同社にとっても負担が小さいという。まずは装置を使ってもらうことで、最終的に購入につなげるのが狙いだ。

■外回り営業からの転換

同社ではコロナ禍の前までは、全国でデモ機を持参した外回り営業を精力的に展開し、代理店も含めると年500社ペースで訪問していた。ただ、コロナ禍で訪問が難しくなっていることから、同サービスを本格展開することにした。「エコイット」は現在までで累計約2700台を販売しているが、今後は新規販売台数のうちの半数を同サービス経由にする考えだ。

(2021年2月号掲載)