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独自の「WSDGs」策定、運用開始

 

ねじ通販のウィルコ(横浜市青葉区美しが丘)は、SDGs(持続可能な開発目標)に対し、同社として取り組むべき、オリジナルの指針「WSDGs」を策定した。社名の頭文字の「W」を付けた。その一環として、配送資材のプラスチックレス化を開始したほか、地元飲食店に無償配布するリユース可能な風呂敷の試作も始めた。

配送資材の脱プラ化進める

ねじやボルト、ナット、ワッシャーなど、何でもそろう通販サイト「wilco.jp」を運営する企業。同サイトでは、ねじ2個(工具類は1本)から販売しており、午後3時までの注文であれば、当日出荷している。社員数は25人。国内取引先は約1万社・団体に及ぶ。

今回策定した「WSDGs」は

▽教育に貢献する

▽住み続けられる街づくりに(地域のモラル維持に貢献する)

▽雇用を創出する

▽産業の発展に貢献する

▽社会に貢献する

▽持続可能な社会に向けて具体的なステップを実施する

―などを柱にした。

佐々木壮一社長は「以前から会社として取り組んでいるものもありますが、改めて明確化し示すことで、全社員で目標を共有したいです」と話している。

まずは本業でできる活動として、お客さんに届ける資材の脱プラ化を進める。具体的には、商品の緩衝材として使用しているエアークッション(プチプチ)などの「プラスチック容器包装」に該当する素材の切り替えを促進。段ボール素材を使用した緩衝材入り封筒などを順次採用していく。「定期的に購入されるお客さんには、封筒のリユースも考えています」(佐々木社長)としている。

■無償サービスの提供も

一方、WSDGsの中には「無償サービスの提供」も掲げた。その取り組みとして、何度も使い回せる高密度ポリエチレン繊維不織布(タイベック)の風呂敷を試作。地元飲食店に無償配布し、レジ袋削減にもつなげる考えだ。

(2021年7月号掲載)