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特装車のレンタルで挑む社会課題解決

「横浜レンタカー」を展開するオートスピリット(横浜市都筑区北山田)は、社会課題の解決につながる特装車のレンタルサービスを始めた。分煙マナーバスやPCR検査車、授乳室バス...。どの車両にも太陽光自家発電システムを標準搭載。普段使いをしながら災害時にも役立つ「フェーズフリー」(備えない防災)型の車両にもしている。

分煙、PCR検査、授乳室…

車両開発はビッグウェーブホールディングス(静岡県浜松市)が担当。いずれの車両も、日野自動車の小型バスをベースとしており、用途に合わせて内装を施すことでラインアップを増やす。

第1弾としてレンタルを始めたのは、2018年7月の健康増進法改正を機に開発した分煙マナーバス。現在、大規模会議やイベント開催時、高速道路の工事現場などを中心にスポットでレンタルしており、リピート率も高いという。

また、コロナ禍ではPCR検査車やキッチンカーをレンタルしたほか、最近では子育て支援のニーズに応え、車内での授乳やおむつ替えができる「子育て応援車両」も始めた。

どの車両も太陽光発電システムや空気清浄システムを搭載。防災で平時と非常時の垣根をなくす「フェーズフリー」の考え方を特装車で実践する。災害発生時には、車内を避難所としたり、発電した電力を被災者に提供したりすることを想定している。

「今後も世の中の課題やニーズをかなえる特装車を展開していきたいです」と、油谷聡士社長は話している。

(2024年5月号掲載)