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物体の種類、AIで瞬時に判別

キュレコ(横浜市港北区新横浜)は、人工知能(AI)を活用することで、物体の種類を画像から瞬時に識別できるソフトウエアを開発した。製造業での仕分けや検品作業などの効率化につなげてもらう。業務用クリーニング機械メーカーで実施した実証試験によると、判別作業の生産性が6倍になったという。「この技術を中小企業に広め、業務効率化につなげてもらえたら」と、中村秋吾社長は話している。

仕分けや検品作業を効率化

「Vison AI(ビジョンエーアイ)」と名付けた同システムは、IoTデバイスと専用カメラで構成。IoTデバイスには学習用ソフトと推論用ソフトが組み込まれている。

まず、学習用ソフトにより識別の元データとなる画像を登録。そして推論用ソフトで生産ラインに流れてきた対象物画像に対し、登録した画像データと照合してAIが識別、制御する。結果はクラウド上などで確認できる。

導入コストは50万円からで、月額利用料は10万円から。当初、製造業での活用を見込んで開発したが、建設業や小売業などからの問い合わせも多いという。

「不良品の検知だけでなく、教育や販促現場などでの導入についての引き合いもあります。今後はさらなる用途開拓を進めていきたいです」(中村社長)と語っている。

(2023年3月号掲載)