金属加工・樹脂加工・その他加工

父の社長と息子の専務、キャッチコピーは「たった2人の町工場」

タチバナ製作所(川崎市川崎区桜本)は、親子で運営する町工場。敷居が高そうな製造業のイメージを払拭するため、あえて「親父と息子、たった2人の町工場」というキャッチコピーを打ち出し、それが話題となり問い合わせにつながっている。

「敷居の低さ」が話題呼ぶ

ワイヤー放電加工専門の企業として上村春浩社長が1983年に創業した。2005年に息子の上村相宇専務が入社してからは機械加工にも進出。現在は最新のワイヤー放電加工機2台、マシニングセンター1台を保有、“ワイヤーカット+機械加工”の両輪で小回りの利く経営を進めている。

「機械加工では高硬度材を得意としています。ワイヤーカットで高硬度材は当たり前でしたから」と上村専務。このほか、二次元の図面を三次元のNCデータに変換することも引き受けている。

新規営業はホームページが主体。同業他社が数多くある中で差別化するために打ち出したのが、親子でやっていることをむしろ前面に打ち出した現在のキャッチコピー。

「問い合わせがしやすいようで、一般の人からも連絡が来るようになりました」(上村専務)。今年に入ってからは研師(とぎし)からの依頼もあり、高評価を受けたという。

(2024年8月号掲載)