金属加工・樹脂加工・その他加工

溶接ロボを拡充、自動化も加速

精密板金の諸隈製作所(相模原市緑区西橋本)は、溶接作業の自動化を加速させる。溶接ロボットのほぼ全てのジャンルを網羅する4種類(レーザー、CO2、MIG、TIG)を完備。できない分野をなくし、従来通り職人による「手溶接」も両立させることで、幅広い受注内容に対応していく。

治具製作からワンストップで

「当社のような規模で、溶接ロボをここまで備えている企業は珍しいです」と諸隈武社長。場合によっては設計から受託。生産は1個から月1000~2000個単位の量産にも応じる。

社員数16人の町工場。熟練の溶接職人の高齢化が進み、今後は人材不足も顕著になることから、数年前から溶接ロボの導入台数を増やしていた。導入に合わせ、治具設計のノウハウも構築。自社内で一貫してできるようにした。

「今後は開発案件からお手伝いできるようにしていきたいです」(諸隈社長)と話しており、主力の自動車部品以外の受注も狙う。

(2023年8月号掲載)