3EgreenTech(展綠科技、台湾・新北市)は、工場や施設などで稼働中の設備に対して、各ケーブルにワンタッチで挟んで取り付けるだけで、設備ごとの消費電力状況がモニタリングできるセンサーデバイスを展開している。
センサーデバイスを取り付け
「カーボン排出の70%は電力消費に由来していますが、電力消費の管理は一番の難題です」と、呉仁作董事長は説明する。特に工場では高電圧のエネルギー消費が問題となっているものの、従来はすべての機器の消費電力を正確にモニタリングすることが難しかったという。
同デバイスはそれを解消。センサーデバイスと専用ソフトを通じて各設備の消費電力をリアルタイムでモニタリングできるため、どの設備が無駄なエネルギーを使用しているかが把握できる。
また、同デバイスは稼働するための電力をケーブルから賄うため、電池も不要で、その日から使える。
消費電力とともにケーブルの温度も計測。これにより、高温で発生する設備異常の予兆も検知可能だ。台湾ではすでに半導体関係など約200社が導入、日本での展開も見据えている。