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汚れた太陽光パネルを洗浄 発電効率回復の新サービス

南開工業(南足柄市)は、新規事業として太陽光パネルの洗浄サービスを始めた。「メンテナンスいらず」と言われてきた太陽光パネルだが、実は汚れで発電効率が落ちているケースが少なくないという。新サービスでは、パネルを傷つけない方法で洗浄し、発電量を5〜20%程度回復させ、収益性向上につなげる。すでに古川大井町発電所(きらめきの丘おおい、大井町)で検証し、その効果を確認した。

リユース業種から新規拡大

太陽光発電は政府が再生可能エネルギーの主力電源に位置付けているが、経年劣化によって発電効率が毎年1%ずつ低下するとされる。加えて、ほこりや鳥のふん、花粉といった汚れが原因で「気づかないロス」が進行するという。

イオン交換水を用いた専用設備

同社によると、パネルの汚れによって生じる発電ロスは1メガワット当たり年間最大約970万円に上る。

今回、太陽光パネルの洗浄設備・体制を整えた。パネルにダメージを与える可能性のある高圧洗浄機を使わず、カルキ残りがないイオン交換水を用いた専用設備による洗浄方法だ。

洗浄料金は地上設置型のパネルの場合、1枚70円から。1メガワット規模で約50万円という手頃な価格設定で、メガソーラーの管理会社やオーナーを主なターゲットに提案する。複数チームの編成により事業拡大を目指し、1チーム当たり年間2500万円〜3000万円の売り上げを見込む。

中村仁社長「主力事業とも親和性」

同社は複写機用消耗品のリユース、リサイクルなどを手掛ける企業。新規事業として挑む太陽光パネルの洗浄サービスは現在、大手競合の参入がなく、成長余地が大きい“ブルーオーシャン市場”とみている。同社の試算によると、関東近郊だけでも約42億円の市場規模(年1回の洗浄の場合)があるという。

中村仁社長は「お客様に喜んでいただけて、(同社の主力である)リユース・リサイクルとも親和性のある事業。新しい柱として伸ばしていきたいです」と意気込みを語った。

(2025年11月掲載)