金属加工業、横浜システム(横浜市港北区新羽町)は、板金加工の対応力を生かし食品加工機械など新規分野を開拓する。ステンレスやチタン、アルミといった特性の異なる材料で、大型の筐体から小さな精密板金部品まで短納期で製作できることから、機械メーカーや商社と連携して完成品の開発・製作を進める。
幅広い加工技術を生かす
食品加工機械は景気変動の影響が小さいとされ、食品の分野や調理法によって多数のメーカーが多彩な加工機械を開発している。
同社では、食品加工機械の設計ノウハウのある機械メーカーやニーズを知る商社などのパートナーを募集し、連携して新規分野を開拓する。このほか、丁寧な溶接仕上げを生かし、建築金物分野にも拡大したい考えだ。
羽賀弘社長は「材料の性質が違うステンレス、チタン、アルミの3種類をきちんと仕上げる板金業者は少ないです。今後はパートナーと協力して事業領域を広げたいです」と話している。
同社は1981年設立で社員数24人。半導体製造装置や鉄道・自動車などの輸送機械、工作機械向けの筐体製作を中心に事業を展開している。製造部門15人のうちCADオペレーターを4人配置しており、細かな仕様を反映した展開図を作成し自社の工場ですぐ加工を始められるのが強み。