住まいの産業 / ライフサイエンス

最先端×伝統技術融合のコスメ開発

最先端技術と伝統技術を融合―。CO2システムズ(横浜市南区永楽町)は、日本発の先端技術「ナノバブル」と、国産の“超希少”な黄金の繭(まゆ)「ゴールドシルク」を掛け合わせたコスメを開発した。海外展開も見据え、新規事業として育成していく。

ナノバブル炭酸水に希少シルク配合

同社は、高濃度の人工炭酸泉製造装置や除菌水製造装置などを手掛けており、ナノバブルに関するノウハウを持っている。ナノバブルは日本発祥の技術として注目されており、直径0.001mm未満という超微細な気泡を生み出すもので、環境や農業、産業分野などへの活用が期待されている。

一方、日本の伝統産業、養蚕から生み出される繭は、その糸の構成成分「セリシン」と「フィブロイン」の保湿効果、紫外線吸収作用が注目されている。

今回、同社が開発したコスメは化粧水と美容液。このうち、化粧水は独自のナノバブル炭酸水に対し、全世界で生産されるシルクの中でも0.00013%しかない希少な「ゴールドシルク」を配合した。純国産で香料フリー。

「GS(ゴールドシルク)スキンケアシリーズ」として販売する。価格は化粧水(120ml)が1万1880円、美容液(20ml)が1万6280円。初年度の販売目標は3000本。直販サイトと楽天市場で販売していく。

同社の山﨑啓二社長は「伝統的な養蚕業と最先端技術から生まれたナノテク化粧水です。メイドインジャパン商品として国内外に普及させていきたいです」と話している。

(2021年4月号掲載)