MEMOテクノス(相模原市南区大野台) は、紫外線ランプ(UV―C)を照射させることで、ウイルスを99%除去できる卓上型のUV空気殺菌装置を開発。7 月中に発売する。「Viruless Air(ウイルレスエアー)」のブランド名で展開していく。

MEMOテクノス、小規模店舗など提案

紫外線はウイルスや菌のDNA そのものを破壊する。UVランプは新型コロナウイルス対策でも有効とされ、米ニューヨークの地下鉄で車の消毒作業にも採用されている。

同社では換気できない環境下にある小規模の飲食店やオフィス、それに家庭でもUV殺菌装置が導入できるよう、同製品を省スペースで低価格の「普及型」とした。とりわけ猛暑や真冬では換気が難しいこともあり、同装置の需要が高まるとしている。

装置本体はA4 用紙2枚分の大きさ。そこに15ワットの専用殺菌灯(UVランプ)を内蔵。室内の空気をファンで取り込んで殺菌する。天井の高さが2.5m・広さ6 畳分の場合、約1時間で9割以上を除去するという。電気代は24時間稼働で8円程度。設置場所によって縦置きと横置きが可能だ。

価格はオープン(想定価格9万円程度)。直販のほか、代理店を通じて各種施設への提案や家電量販店での店頭販売を目指す。同社の渡邊将文社長は「3密を避けると言われていますが、地下の飲食店などでは狭く換気できない環境にあります。お客さんや従業員が安心できるようにと開発しました。広く普及させたいです」と話している。年間300 台の販売を計画する。

(2020年7月号掲載)