最上テック(川崎市中原区下沼部)は、工場や商業施設で使われる大型配電盤のメンテナンス事業を本格化する。設置から数十年が経過した配電盤の補修に関する相談が増えており、需要に対応する。発電所向けの特別高圧盤など大型で信頼性の高い配電盤に特化して事業を展開してきたノウハウを生かす。すでにメーカーが廃業し図面がない配電盤でも、リバースエンジニアリングで部品を製作する。「配電盤の補修を通じて社会インフラを支えるお役に立てれば」(鈴木靖史社長)と話している。
特別高圧の製品にも対応
同社は1972年設立。電圧が11,000〜33,000ボルトの「特別高圧」に対応する配電盤に強みを持ち、関連する遮断器盤や変圧器収納盤などを含め発電所、大型の工場・プラントに製品を納めてきた。
中規模の工場や商業施設が使う電圧3,000〜6,000ボルトの高圧配電盤にも一部対応するが、家庭向けなど通常の電圧の配電盤は手掛けていない。
社員数は34人。製品は山形工場(山形県南陽市)で製造しており、回路図から配電盤を設計する作業から部品手配、組み立て、本体の板金加工まで一貫対応する。
川崎市内の本社は3年前に新築、全国に散らばる顧客のプラントへの出張補修の拠点となっており、中型までのユニットの修理に対応する工房も備えている。
特別高圧の配電盤は、大容量の電気を流す導体に電線ではなく金属板「銅バー」を使う。板の厚さは電圧によって6ミリ〜15ミリメートル、幅は50ミリ〜150ミリメートルから選び、長さは数メートルに達する銅バーを、絶縁のため間隔を広くあけて並べて回路を構成する。




