住まいの産業 / ライフサイエンス

日産「サクラ」の専用エアロパーツ 人気EV用の5種類開発

自動車・オートバイ部品製造、プロタックアドバンス(相模原市中央区東淵野辺)は、日産自動車の軽の電気自動車(EV)「サクラ」専用エアロパーツを開発、発売した。業界初という。サクラは2022年6月の発売以来、累計受注台数が5万台を突破し大ヒットとなっているが、純正エアロパーツが存在しないため製品化に至った。地元・相模原市のふるさと納税の返礼品としても採用された。

スポイラーやサイドステップ

同社で製造販売するエアロパーツの自社ブランド「BLESS CREATION(ブレスクリエイション)」シリーズの一つとして展開する。「エアロパーツ好きな昭和生まれの50代、60代以上をターゲットとしています」と髙橋永至社長は語る。

もともと、同社はエアロパーツの製造・販売を手掛ける工業デザイン企業。デザイン・設計から製造、販売促進までを社内で一貫して行えるのが強みで、自社ブランドとOEM(相手先ブランド生産)品を含め、これまでに数十種類の製品を市場投入している。「他社が製作しないようなニッチな車種のエアロパーツを作るのが得意です」。ただ、多くのクルマには純正エアロパーツが用意されているものの、サクラには存在しないことを知り、開発を始めた。

発売したエアロパーツは、フロントスポイラー、サイドステップ、リアアンダースポイラーなど5種類。サクラと同様のカラーバリエーションを用意し、塗装済みと未塗装のものを選択できる。価格はサイドステップ(塗装済み)で8万3600円から。

「発売以来、予想以上の問い合わせがあります。(サクラは)売れているクルマだけに、少しでも他と違う外観にしたいと考えるオーナーが多いからだと思います」と髙橋社長は述べている。販売目標は年間150セットとしている。

(2024年3月号掲載)