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日本製再生樹脂、海外で需要拡大

永新プラスチック商事(川崎市幸区小倉)は、日本製の再生樹脂を海外に広めようとしている。SDGsや脱炭素に対する世界的な意識の高まりを背景に需要が伸びており、中国やベトナム、タイなど海外計10社以上に販売する。

中国などにペレットを輸出

「日本は品質管理が細かく、ものづくり基準がシビアです。アジア諸国にとっては、日本の再生ペレット材は品質も安定しているし、使うことで付加価値にもなります」と、閻永泉社長。

再生樹脂とは、プラスチック成形メーカーの製造工程で発生する不良品やロス品などを、ペレットとして再資源化したもの。

同社の場合、再生業者からの購入時に、種類や伸び率、水分量などの状態をもとに価格を決定。再生ペレットの品質証明にあたる「分析表」も提出してもらっている。

そのため、海外のプラスチック成形工場などからの引き合いが絶えないという。

「現在は需給バランスを見ながら、受け入れと販売を調整しています。将来は工場を持ち、自社ブランドの再生ペレット材を作るメーカーになりたいです」(閻社長)と意気込んでいる。

(2023年4月号掲載)