ビジネス支援 / 士業 / サービス

新素材「ライメックス」で名刺制作

ダイレクトメール(DM)の印刷・発送などを手掛けるニッケン石橋(川崎市多摩区宿河原)は、石灰石を主原料とし、紙・プラスチックの代替となることが期待されている新素材「LIMEX(ライメックス)」を使用した名刺作成サービスを始めた。ライメックスに対応したオンデマンド印刷機を導入。名刺だけでなくポスターや封筒などにも対応する。「まずは名刺をライメックスにすることで、一番身近に実践できるSDGsになります」(石橋博社長)と話している。

身近な環境対応として提案

ライメックスは「日本発の新素材」として注目されており、紙素材と比べ、耐久性や防水性が優れているとされる。

石灰石が主原料であるため、紙のように製造時に大量の水を使用しないことから、次世代のエコ材料ともいわれている。

石橋社長によると、すでに大手飲食チェーンでは、店内のメニュー表を紙からライメックスに替える動きも出てきているという。

同社はライメックスの普及に当たり、まず身近な名刺印刷から提案。「従来の価格と変わらずにライメックスにできます。企業イメージの向上にもつながります」と語る。

■DMをワンストップ

もともと2001年6月に運送業から出発した企業。時代とともに業容を拡大し、現在はDM事業が主力となっている。地元・川崎市や企業など、得意先は100を超える。

そんな同社の強みはワンストップ。DMのデザインから印刷、封入作業、配送まですべて担う。通常はそれぞれで別々の専門業者に頼む必要があるが、同社で一括して受託することで、顧客にとってのコスト削減やリードタイム削減につなげている。

(2023年10月号掲載)