戸建て住宅販売、建新(横須賀市小川町)への入社希望者が増加している。今春の新卒採用では、昨年度比9倍となる約900人が応募。このうち狭き門を突破した7人を採用した。働きやすい職場環境を整備したことが、応募者の急増につながったという。
建新、働き方改革や福利厚生の充実で
全社員を対象に週休3日制を導入したほか、会社が定めた通常の勤務時間から数時間前後にずらして出勤・終業できる「スライド勤務制度」、タバコをやめるきっかけにしてもらう「非喫煙者手当」、自身や家族の誕生日や結婚記念日などに取得できる年に1回の「アニバーサリー休暇」、コロナワクチンの接種後に取得できる「ワクチン休暇」などを続々と実施する。
同社は特定地域に集中出店する「ドミナント戦略」に注力。出店にともなって不足する人材の採用も強化している。ただ、少子化の影響で「売り手市場」が続いており、その中で差別化をするには、他社より先行した働き方改革や福利厚生制度が必要と判断している。
新卒の定着率アップも図る。入社後には「ブラザーシスター制度」を採用。会社が費用を負担し、先輩社員でもあるブラザーやシスターと月1回のランチミーティングができる制度で、定着率向上やメンタルケアにもつなげている。