日本油機(相模原市中央区東淵野辺)は、プラスチック成形時に生じる廃材や余剰材を、再生ペレットとして再資源化できる装置「SRルーダー・バンビ」を進化させ、省スペースの小型機を開発した。そのまま使えて原料に再生できるのが特徴で“工場内リサイクル”を実現する。
プラの余剰材や廃材 現場で再資源化
従来機より設置面積を3割ほど削減。長さ1400×幅730ミリの省スペース化を実現した。キャスター付きで移動もできる。
工場から出たプラスチックの廃材を粉砕して装置上部のホッパー内に投入。そこから装置内部のスクリューシリンダーで溶融し、空冷。好きなサイズのプラスチック原料(ペレット)にカットして再資源化する。
「機能性に優れたスーパーエンジニアリングプラスチックなど、高価な材料の再資源化に向いています」と、営業部の近藤大揮さん。1時間当たり3~6キロの再生ペレットが製造可能。廃棄物の発生を抑えられるほか、材料コストも減らせるとして、国内外のプラスチック工場での需要を見込んでいる。4月に発売予定。価格は未定だが、将来的にはIoT(モノのインターネット)のセンサーを組み込むことも想定している。