人の代わりにAI(人工知能)が工場を動かします―。竹升科技(GradeUpon Technology Corp.=GUTC、竹北市)は、工場を完全自動化するAI内蔵のコントロールボックスを開発。台湾を代表する世界的半導体メーカーや液晶メーカーなどに続々と採用されている。
完全自動化実現の装置開発
1台のボックスで、無人化に必要な要素を網羅。具体的には、製造設備を遠隔コントロールできる機能のほか、カメラと内蔵AIを連動して設備操作をディープラーニングさせるRPA(ロボティックプロセスオートメーション)のような機能、各種センサー(温湿度、圧力、振動、流量など)からの情報を管理、集計する機能などがある。
遠隔操作では、離れた場所にいるエンジニアが専用グラスを装着、AR(拡張現実)画面を通じ、実際の設備が動かせる。これにより、離れていても設備の異常があれば対応できるという。
「クルマの自動運転のようなことを工場の生産設備で実現できます」と方泰又総経理は説明。既存の製造設備への“後付け”も可能だ。